みたにっき@はてな

三谷純のブログ

インタラクション2005

昨日と今日でインタラクション2005に参加してきました。インターフェイス系の学会は初参加です。
「13件の一般講演,81件のインタラクティブ発表,73件のポスター発表」で、参加者も500人を越えていたそうで、かなり大規模なものでした。
学生の数が多くて活気が溢れていて見ていて楽しかったです。
インターフェイスの研究と言うのは、「こうなったら便利だな」というアイデアがあれば、気軽に取り組むことができ、それなりに見て楽しい成果が出るので、学生には特に人気があるのだと思います。モノと人間のインターフェイスというのは大昔からずっと課題としてあったと思いますが、コンピュータの普及で一気に花開いた感じがします。その一方で、きちんとした理論の裏づけを得るのが難いので、学問として確固たるものにするのは大変なのかなとも思いました。
そんな中、今回の発表では、人間の無意識な生理現象である瞳孔の大きさの変化をインターフェイスに用いようという試みが面白いと思いました。「無意識な操作で、意識していることを実現させる」というアプローチが僕にとっては新鮮でした。
あと、スケッチインターフェイスの入力を既存のCADやCGの入力に変換することで、共通のインターフェイスで異なるソフトウェアを操作できるようにするSKITという研究は実用的だと感じました。
みんなイロイロなこと考えてるんですね。