みたにっき@はてな

三谷純のブログ

機械翻訳

先日の日記で、日本語論文を自動で英語に翻訳できたらいいのになぁ、ということを書いたのですが、その後ネットで「機械翻訳 しっかり入門」という、なかなかわかりやすい解説をしているページを見つけました。
翻訳ソフトは翻訳「お助け」ソフトだ、という説明には、なるほどね、と思いました。
ソフトに完全な翻訳を期待せずに、学習させることを通じて、だんだん賢くするというのは、もっともなアプローチだと思います。
せっかく賢くした辞書は、ネットなどを介してみんなで共有できたらもっといいかも、なんて思いました。

でも、このサイトで対象としているのは英→日の翻訳の話なので、日→英の翻訳とは大きく違う点もあります。前者は「わからない文章」を「わかる文章」にする作業で、後者は「わかる文章」を「他の国の言葉」にするわけですから、「これが正解なんだよ」という教育による学習のさせ方ができないわけです。翻訳結果を見ても、いや日本語解釈間違ってるよ。でも正しい英語はどうなんだろ? という、「違うことはわかっているのに、正しい解はわからない」という難しい問題があるのです。
というわけで、日英の翻訳をする場合は、ソフトの方がもう少し賢くなって、正しい翻訳結果が確定できない場合は、無理に結果を出してユーザーの修正に期待するのではなく、対話的に不明確な箇所を確認しながら、よりよい文章を作っていく仕組みがあればいいのかな、なんて思いました。

とかなんとか書いて、実は自分は最新の翻訳ソフトの動向を全然知らないことに気づきました。。何か1つ買ってきちんと評価してみようかな。