みたにっき@はてな

三谷純のブログ

小説

国立大学の工学系の助教授という身分でありながらミステリィ小説作家としても優れた業績を残しているという森博嗣氏の存在を知って、いったいどういう小説を書かれるのだろうかと興味をもったので、さっそく、そのデビュー作「すべてがFになる」を読んでみました。これがまた見事な力作。かなりの長編ですが描写がクリアで非常に読みやすく、昨晩から今日の昼間にかけて一気に読んでしまいました。
それで改めて氏のホームページを見てみて、いやはや、ホントにすごい人だと思いました。
大学の助教授をしながら、他にもこれだけの仕事ができるものだということにビックリです。
研究者というのは、日常的に論文という形で文章を書く訓練を積んでいるので、小説を書くのにも向いているのかな、と最初は思いましたが、実際に読んでみて僕には絶対書けないものだと悟りました。