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三谷純のブログ

続:折り紙風レンダリング

一度手をつけたものは一気にやってしまわないと落ち着かない性分なので、昨日に引き続き今度は平坦に折りたたまれ、なおかつ重なり順にループを持つTesselationにチャレンジしてみました。
昨日用いた立体的な形をレンダリングするアルゴリズムは全然だめだったので、結局試行錯誤で新しい方法をいろいろ実験してみることになりました。
考えてみれば、同一平面上にある面の集合と言うのは法線の向きも奥行きも一緒なわけで、そのままではうまく行くはずがありません。
で、言ってみればかなり適当なアルゴリズムで適当に色を設定して、エイヤと定めた方法で、なんとなくそれっぽく表示できるようになってしまいました。

特にエッジを表示した右側はイラストっぽくて、単色で塗りつぶすより構造を把握しやすい感じです。

せっかくなので、この手法についても次回のGCAD研究会で発表したいと思うのですが、やれやれアルゴリズムをきちんと整理して文章にまとめるというのは大変なことです。プログラムをいじってイロイロ実験しているときは楽しいのですけどね。報告書にまとめるには、たぶん実験にかかった時間の数倍もかかるでしょう。


ちなみに、ねじり折りをレンダリングした結果。なんとなく、それっぽい。

「写実的なリアルさ」を厳密な計算で求めるよりも、簡単なアルゴリズムで「なんとなくそれっぽい」画像を作るというのも面白いものです(そんな適当なことでよいのか、という気もしますが)。