みたにっき@はてな

三谷純のブログ

SIGGRAPH(4日目)

SIGGRAPHのような国際会議にドップリ漬かり、いろいろな人の発表を聴いていると、普段の雑多な事柄を忘れて研究に関することで頭をいっぱいにすることができます。
何か新しい研究のテーマは、このような時に頭に浮かぶことが多く、今回も1つひらめいてしまって、昨晩はベッドの中で悶々と思考実験を繰り返していました。こうすればできるかな、いやだめかな。という感じで、妙に頭が冴えてしまって明け方まで眠れなかったのですが、これはまあ、今朝は寝坊してしまったことの言い訳です。
で、今回ひらめいたテーマをきちんと論文にできる形にもって行くのに100時間くらいかかるかなあ、とボンヤリ思ったのですが、100時間を確保することって、至難のわざです。
学生の時だったら1日10時間没頭して10日もあればできてしまうことでも、大学教員になった今、一日3時間だって連続して集中できる時間を新たに確保するのは難しいです(通勤時間とか細切れの30分とかでは、なかなか研究に使えません)。仮に3時間を週に3日取れたとしても、約3ヶ月でしょうか。学生時代のスピード感にはとうてい追いつけません。ふぅ。
予算を競争的に獲得するための仕組みは学内レベルから全国レベルまで様々に整備されていますが、でも研究を進める上で必要なのはお金よりも時間なわけで。
書類選考や面接などで認められたら、研究をする時間を増やすために学内の業務を軽減してくれる。というような制度が出来たらいいのになぁ、などと現実逃避的に思ったのでした。

そういえば、数年前にお金ではなく時間がゲームの鍵となっている研究者版人生ゲームが話題になったりしましたね。