「複数の箱を作ることができる展開図」

下の二つのスクリーンショットをよーく見てみましょう。


何か不思議なことに気付きませんか？
なんと、どちらも展開図が同じ形になっています！
異なる立体から、同じ展開図が得られた珍しい例の1つ。

切開部分を強調して、組み立ての時に折らない線を省略したタネあかしは下の通り。


おもしろいですね。
実際に組み立ててみたい！ という方は、こちらに上記のペパクラデザイナーのファイルを置いておきましたので、是非ダウンロードして試してみてください。
[PDOファイル]

この不思議なパターンは北陸先端科学技術大学院大学の上原先生がコンピュータで探し出したパターンの1つです。
本日参加した第4回折り紙の科学・数学・教育　研究集会で発表された内容で、とても興味深いものでした。
このような、同じ展開図から異なる直方体が作られるケースが2000個以上見つけられているそうです。
詳しくは上原先生のこちらのページ
http://www.jaist.ac.jp/~uehara/etc/origami/nets/index.html
で紹介されています。発見されたすべての展開図が公開されています！