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みたにっき@はてな

三谷純のブログ

翻訳

毎年、新しくゼミに配属になった4年生には英語論文を日本語に翻訳する課題を出しているのですが、今年もそんな時期となり、課題として与える論文の選別を行いました。
専門的な論文、フルペーパーを全部日本語に訳すのはとても大変な作業で、英語のまま論文を読んで内容を理解できるのであれば、わざわざ日本語に訳す必要も無いのでしょうが、
やはり大学生のこの時期に、じっくり腰を据えて1つの論文を日本語に置き換える練習をするというのは、経験しておくべきことなのかな、とも思います。
思い起こせば、私も大学3年の時に、フルペーパーを苦労して訳した記憶があります。マイクロメートルオーダーの構造物を加工する方法に関する論文だったのを今でも覚えています。それほど大変だったというなのでしょう。


それにしても、英語がネイティブな国の人に比べると、我々は大変なハンデキャップを背負っているものです。英米の言語が世界の標準語として使われ、それに振り回されるのは納得いかない、なんて一時期は思ったこともありますが、大学の教員をしている以上、そうも言ってられませんから、世界中の人とコミュニケーションするために地球語を習得するのは当然のことなのだと頭を切り替えるようにしています。(Web上で一時期話題になった「日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で(水村美苗著)」を読んだこともあります。このあたり、踏み込むとまた大変な議論になりそうですが。)


ちなみに、翻訳の課題を学生に出しているわけですが、私自身も現在、翻訳の仕事を1つ抱えていて、いろいろ苦労しています。専門用語はどこまで訳せばよいのか微妙なところです。今回の翻訳では幾何学の用語がたくさん登場し、かなり頭を悩ませています。例えば、以下は訳が大変不安な用語(の一部)。上3つは大丈夫とは思うのですが、下3つはかなり怪しい。アドバイスいただければ幸いです。

Schlafli symbol シュレーフリ記号
Schlegel Diagrams シュレーゲル図
intermediate sphere 中間球
polytopal graphs 多面体のグラフ
angular deficit 角度の欠損
spherical deviation 球形の偏差


※ 追記:polytopal graphs は多胞体のグラフが適切であろうとのご指摘をいただきました。ありがとうございます。Blogに書いてよかった。