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三谷純のブログ

ポリゴンモデルの簡略化の備忘録

ポリゴンモデルの簡略化(面数の削減)の方法にはいろいろありますが、QEM(Quadratic Error Metric)を用いたQSlimが品質の優れた結果を出すようです。
今回、QSlimを使って次のような簡略化の図を作ったので、その手順の備忘録。

・CGの世界ではよく見かける元のメッシュデータはThe Stanford 3D Scanning Repositoryで公開されている。ここではply形式でデータを入手可。
・QSlimは作者のMichael Garland氏のWebページの中のこちらで公開されている
・QSlimの最新版 qslim2.1 はソースコードを自分でコンパイルしないといけないので、バイナリファイルが提供されているqslim2.0を使うと便利。
・QSlimで対応しているファイル形式は、smf形式という独自フォーマット(obj形式に似ているので、objファイルをそのまま使用できる)。
・ファイル形式変換のためにフリーのBlenderを使用できる。plyファイルをインポートして、obj形式で出力する。
コマンドラインで次のようにして使用する QSlim -t <削減後の面数> -o <出力先ファイル名> <入力ファイル名>
・出力されたファイルはOBJファイルとして他の3DCGソフトで読み込み可能。
・QSlimのその他のオプションはソースコードに含まれる QSlim.txt を参照。