みたにっき@はてな

三谷純のブログ

「つくばメディアアートフェスティバル」での展示

3月14日から22日の約1週間、茨城県つくば美術館にて「第1回つくばメディアアートフェスティバル」が開催され、
そこで折紙作品の展示をさせていただきました。



オーストリアリンツ市で開催される世界最大級のメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ」にて、
2011年に筑波大学のキャンパス展があり、それの凱旋企画という位置づけで、当時出展された作品を中心に、
筑波大学関係者の方々の作品が一堂に展示されました。


電子デバイスを駆使した体験型の展示が多い中で、私の折り紙作品は異色の存在でしたが、2011年当時に比べると、より高度な技術で設計された折り紙作品も増え、
広いスペースにたくさんの作品を並べることができました。


私の折り紙作品の写真は、主にはFrikerで公開していますが、
https://www.flickr.com/photos/jun_mitani/
その中でも代表的な作品で綺麗な状態で実物が保管されていたものを選んで並べました。


幸い、展示場所が大学から近かったこともあり、セットアップの期間中に何度も大学と美術館(と、近くのホームセンター)を往復し、あれやこれやと現地で試行しながら、満足のいく展示にすることができました。


展示では、折りによる陰影が綺麗に出るように、全体的に暗いスペースに、スポットライトでの照明をあててもらいました。
展示台の上には、作品とともに、立体的な形を折り出すために用いた折り線パターンも一緒に並べることで、1枚の紙と線のパターンだけから、複雑な形が折り出されることを示しました。
また、いくつかの作品の中に、小さなライトを入れることで、少し楽しさを演出してみました。


1枚の紙から折っている様子がわかるように、折りの工程がわかるような展示もしました。


作品群とともに、それらを制作している様子を早送りした動画、21_21での展示の時に映像プロダクションのWOW社に制作いただいたCG映像なども上映し、私が出すことができるものすべてを見ていただきました。


これまで研究室の片隅に保管されていた作品たちを、多くの方の目に触れる場所に並べることができたのは、とても有難いことです。
連日、なるべく美術館に顔を出すようにしたので、鑑賞くださった方ともたくさん話をすることができ、とても有意義な展示会とすることができました。


私の展示以外のものについては、こちらの記事で紹介されています。

【記念すべき第1回目の開催で注目度☆3つ】 「つくばメディアアートフェスティバル」 - つくば、ホンモノ!夢特区


展示物の搬入・搬出のお手伝いをしてくれた研究室の学生さん、展示に関わる諸々をご担当くださった、つくば市役所の市民部 国際・文化課 文化振興係の皆さん、アルスエレクトロニカの頃から、展示のお声をかけてくださり、このようなイベントの機会をくださった岩田先生、関係者の皆さまに感謝申し上げます。


また、お忙しい中、わざわざ遠方から展示を観にかけつけてくださった皆さま、ありがとうございました。



↓展示終了後の片付け風景。広いスペースをお借りすることができました。