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みたにっき@はてな

三谷純のブログ

折り紙を研究する「日本折紙学会」の紹介

今日は月に1回開催される、日本折紙学会の運営会議に遠隔で参加しました。

 

自分でも改めて驚くのですが、私は今年で3年3期、足掛け9年に渡って日本折紙学会の評議員を務めてきました。

 

規約上、今年が連続して評議員を務めることができる最後の年となりましたので、来期は少しのんびりモードとなります。


今回は、この日本折紙学会という団体について紹介したいと思います。


まず最初に注意ですが、日本折紙学会と似た名称で、日本折紙協会というものがあります。

両者は独立した異なる団体なので、お間違えないように。ここで紹介するのは、

「日本折紙学会」です。

折紙探偵団 - 日本折紙学会公式サイト


会の目的は、規約に

折り紙の専門研究と折り紙の普及の促進、ならびに、それらを通しての広く国内外の折り紙愛好家との交流の促進を目的とする。

と書かれているように、折り紙に対する研究の促進に主軸が置かれています。


具体的な活動の主なものの一つが機関誌「折り紙探偵団」の発行です。

年に6回、隔月で下のようなデザインの冊子が発行されます(年間購読料は4,200円です)。

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この機関誌には、折り紙作品の作り方以外にも、折り紙周りの話題、ちょっと学術的な話、折り紙関係のイベント紹介などが含まれます。

中身はこんな感じ。

f:id:JunMitani:20170415160802j:plain

 

毎号紹介される、ユニット折り紙の紹介や、複雑な折り紙の紹介が人気のようです。
複雑な折り紙(コンプレックス折り紙とも呼ばれます)は、工程数が100を超えるものが多く、これほどのものは、普通の折り紙の本では取り上げられることはほとんどありません。

これを目的に購読いただいている方もいるそうですが、作るのはなかなか大変ですので、それなりの経験が必要となります。


「折り鶴」くらいで折り紙の経験が止まっている方々には、ぜひ、この機関誌を通して、最近の折り紙事情を知ってもらえればと思います。

購読者・会員募集 - 折紙探偵団

 

もう一つの主な活動が、東京・関西・名古屋・静岡・九州で開催されるコンベンションの運営です。

これは折り紙愛好家の方々が集まり、互いに折り紙の作品紹介をしたり、折り方の講習会を開くイベントです。

夏に開催される東京のコンベンションでは、例年400名ほどの参加者が集まります。

山口真さん、川村みゆきさん、前川淳さん、布施知子さん、川崎敏和さんなど、折り紙会を牽引してこられた著名な作家さんに会うことができる貴重なチャンスです。

 

これら以外にも、現在は「折紙アートミュージアム」の運営、年に2回の研究集会の開催、論文集『折り紙の科学』の発行、折紙指導員制度の運用、図書館の管理運営、不定期の講習会の開催などなど、多岐にわたっています。

 

この中の研究集会は、これまで21回の開催を数えました。アカデミアの方と一般の方が入り混じった不思議な場です。来ていただければ、私に会えると思います(笑)

 

これらを、皆さんボランティアの評議員および会員の方々が、積極的に関わって運営しているわけです。

 

しかしながら、この会の台所事情はとても苦しいのが現状です。

多種多様なエンターテイメントが溢れる昨今、折り紙のことを意識することも少ないでしょう。

 

でも、今回の紹介で、少しでも興味を持ってくれましたら、まずは機関誌の購読を通して、会の運営に協賛いただけると嬉しいです。

 

ちなみに、今年の東京コンベンション(8月11日~13日)は、東京大学の本郷キャンパスで開催されます!
なかなか普段、足を踏み入れるのに躊躇しそうな東京大学で、折り紙を楽しむことができますので、ご参加をご検討ください。先着400名です。

詳細は今後、Webページでアナウンスされます。

 

折紙探偵団 - 日本折紙学会公式サイト