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みたにっき@はてな

三谷純のブログ

ミームデザイン学校でのペア授業

昨年度に、ミームデザイン学校で授業を受け持たせていただいたご縁から、今日は学校主催の花見のお誘いをいただいていました。あいにく出席かなわず残念に思っています。

 

そのようなわけで、今回はミームデザイン学校について紹介してみたいと思います。

MeMe Design School 2017

 

ミームデザイン学校は、中垣信夫氏を代表とする、社会人を対象としたデザイン学校で、デザインベーシックコースと、ブックデザインコースという、2つのコースを持っています。

 

就職後に改めてデザインを学びたいと考えた方が受講するケースが多いようで、幅広い年代の受講生がいます。

 

私は、一昨年に声を掛けていただいて、昨年に初めて授業を担当させていただきました(今年度は担当の予定はありません)。


この学校の何よりもユニークな点は、2名の講師が一緒になって授業を担当する、というところです。

私は、折形デザイン研究所を主宰する山口信博氏とペアを組んで「平面から立体へ」という科目名の授業を担当することになりました。主に、紙を折ることで立体的な形を作り出す方法を講義と実習を通して学びます。

 

私とペアになった山口氏は、日本の文化に対する造詣がとても深く、伝統にのっとった折りの文化を伝えるための活動を積極的にされています。

「折り紙」の歴史よりも古い時代まで遡る熨斗(のし)の文化を独自に研究され、伝統的な「折形」(折紙ではありません)の教室を開いたりもされています。

 

一方で私はコンピュータで折紙の設計をする人間ですから、まさに時代の対極に位置する立場です。山口氏は、折り目正しく丁寧に直線に折ることが大事と説明する一方で、私は曲がった線で、ふんわり折ることでいろいろな形ができると説明するわけです。

山口氏は、日本の伝統を学ぶことの大切さを説き、私はコンピュータを使った新しいアプローチを紹介するわけですから、受講生も混乱することでしょう。

 

でも、このように受講生が混乱する、ということが、まさに狙いのようで、異なる視点から1つの対象を学び、それを自分なりに考え納得することが大事であるとのことでした。

 

「2名の講師で授業をする」、という話を最初に聞いた時には、いったいどうなることかと気を揉んだものですが、いざ授業が始まってみると、私自身が山口氏の話に学ぶところが実に多く、また一方で山口氏にも私の話の中に学ぶところがあったと評価いただきました。受講生も巻き込んで、とても実りの多い授業となりました。

 

一番印象的なのは、中垣代表自ら受講生の中に混じって、嬉々として講師の話に耳を傾け、ときには割って入って茶々を入れ、とても楽しそうにしていたことです。

 

言い方が悪いですが、なんと素晴らしい道楽だろうか、と感じたものです。

私も引退後は、自分が話を聞きたいと思う方を招待して、受講生と一緒に勉強させてもらう、そんなこじんまりとした学校を運営できたら、楽しいだろうと思うのです。

 

これまでに、いろいろなところで授業を担当させていただきましたが、ミームデザイン学校での授業は、その中でも特段に楽しい授業でした。
またいつか、ご縁があれば。