みたにっき@はてな

三谷純のブログ

文化庁文化交流使

本日、文化庁にて、平成31年度の文化交流使を拝命しました。

 

文化庁のWebページに

文化庁では、芸術家、文化人等、文化に関わる方々を一定期間「文化交流使」に指名し、世界の人々の日本文化への理解の深化につながる活動や、外国の文化人とのネットワークの形成・強化に繋がる活動を展開しています。 https://culturalenvoy.jp/about.html

と記載されているように、世界の人々に日本文化を伝え、外国の文化人とのネットワークを形成することなどが期待されているようです。

 

今年度は、私を含め6名が指名されました。大変名誉なことである一方で、尺八、和菓子、京料理、歌舞伎、盆栽という、我が国の誇る文化の道を究めてこられた方々のなかに、「折り紙」というキーワードで、大学の教員である私が含まれることに、大きな不安を感じています。

私を除く皆さまが、まさに文化人と呼ぶにふさわしいなか、コンピュータサイエンスを専攻する理系の人間が含まれてよいものかと心配ではありますが、委縮してもよいことはないでしょうから、これまでの活動を評価いただいたものと考え、ここは開き直って、前向きに取り組んでいきたいと思っています。

 

具体的には、今年の10月下旬から12月下旬までの2か月間にわたって、中国、フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、インド、タイ、ミャンマーベトナムの8か国を回る計画となっています。各国1週間の滞在で、ワークショップや講演、展示会などを行う予定です。なんとも慌ただしいスケジュールで、体力勝負のような気がします。

 

これまでに、スイス、イタリア、イスラエルサウジアラビアなどで、自分の作品をベースとしたワークショップをしたことがあるので、いざとなれば、何とでもなるかと思うのですが、「文化交流」という目的を背負っている以上、自分の作品ばかり紹介するのではダメでしょう。日本の誇る折紙文化をしっかり伝えられるよう、今から勉強と準備を十分にしたいと思っています。

 

実際に現地に赴くのはまだ先の話なので、それほど実感はないのですが、まずは体力づくりをして、訪問先では笑顔を絶やさず、ベストコンディションで過ごせるようにしたいと思っています。

 

今日は、文化庁文化庁長官室で、宮田長官直々に書状を手渡していただきました。長官室にある大きな銅鑼も鳴らさせていただきました!。

関係者の方々、他の文化交流使の方々とも談話の時間をいただき、普段と違う新鮮な場を楽しませていただきました。

 

まだどうなるかわかりませんが、後で振り返ったときには人生の大きなイベントとなることは間違いないでしょうから、今から楽しみです。

 

※ 2か月間、大学を離れることをお許しくださった大学関係者の皆様に感謝いたします。