みたにっき@はてな

三谷純のブログ

マウス

研究所の同じフロアには生体の研究を行っている方々もいるのですが、各自の机はセパレータで区切られていて、特に互いの交流があるわけでなく、それぞれ個別の研究をしてます。そんなわけで、普段は一人で黙々とパソコンに向かっている日々で、それはそれで誰にも邪魔されない快適な環境なのですが、なんだかちょっと淋しい。。
で、今日はひょんなことから、生体の血管の構造を研究している(あってる?)方とお話しする機会があって、別の建物の装置とか、実験対象となるマウスたちなどを見せてもらうことができました。真っ白でちっちゃいマウスがちょこまかと動き回っている姿はかわいー。でもでも、このマウス君たちは、スライサーで数十ミクロン単位で薄切りにされてしまう運命なのだそうで。あわわ、気の毒。生き物を対象とした研究を行っている研究者さんたちは、どうしても実験のために生物の命を奪わなくてはいけないことがあるわけで、それは複雑な心境だろうなあ、と思いました。
それに比べ、全てパソコンの中の仮想空間で完結してしまう情報処理関連の研究は気が楽なものだと思います。