みたにっき@はてな

三谷純のブログ

投稿論文

学生に研究がんばれ。なんて言っている手前、自分でもそれなりに論文なぞを書かないといけないと思い、ここ最近は集中的に論文を書いていました。
で、ふと思ったのですが、論文を投稿するのは無料だとしても、掲載料が結構するケースが多いのですね。
たとえば、情報処理学会では標準的なページ数である8ページの論文が掲載されることが決まると、別刷りを最低100部は購入しなければならなくて(これはそろそろ時代遅れだと思うのだけど)、その費用が111,300円也。
意識せずに数編投稿してしまうと、それだけで年間の校費の大半を使ってしまうことになってしまいます。。恐ろしい。。
しかも、条件付採録などになると、投稿から掲載まで半年以上かかることもあり、科研費などの年度単位の予算では計画が立てづらく、なんとも。
原稿の校正や学会運営のためには必要な費用なのでしょうが、そろそろ時代も変わりつつあるから、この辺なんとかならないかなぁ。と、これまた以前にも書いたようなことを改めて思ってしまいました。

で、ネットをウロウロしていて見つけた土屋俊先生講演資料一覧。「国立国会図書館科学技術関係資料整備審議会委員」というすごい役職をお持ちの方の立場から、オープンアクセスの理念を提示されています。やっぱりもうしばらくしたら、図書館の有りようはもとより、学会や学術論文などの位置づけも大きく変わるのではないだろうか、と思ったり。