みたにっき@はてな

三谷純のブログ

続々:Paper Mosaics

昨日の成果をとりあえずどこかで発表しよう、ということで、応募締め切りがちょうど明日になっている第128回GCAD研究発表会で発表することに決めてしまいました。
この手の内容は、どの研究会で発表するのが妥当なのか、毎回悩むところですが、でもまぁ今回はレンダリングの話だからGCAD(グラフィックスとCAD)でもよいかな。というわけで。
「概要:(200字程度)」は次のような感じです。

平坦折紙には、面の重なり順に閉ループを持つものが存在する。CGで一般的に用いられる多面体モデル表現では、この折りたたみ後の形状を正しく画面に表示することは困難である。本稿では、この問題を解決するための新しいレンダリング手法を提案する。提案手法では面IDバッファを用い、レンダリング後の画素単位で最も上面に位置する面の管理を行う。この方法で得た面IDバッファに対し、エッジ抽出を行った結果を画面に出力することで、折りたたみ後の形状を得る。

という内容で申し込みを行った後で、その他のいろいろな形も実験してみたのですが。。
これがなかなかうまくいかなくて困ってます。まず、正しい面の重なり関係を決定できないケース(または決定結果が間違っていると思われるケース)がポロポロ出てきました。
たぶん演算誤差に拠る重なり判定のミスが原因と思われるのですが、何年経っても幾何計算の頑健性の問題には悩まされ続けてます。
杉原先生に教えを乞おうかな。。(http://www.simplex.t.u-tokyo.ac.jp/~sugihara/kakekomi/softmess.html

以下、新しい例題の結果。本当に正しい結果かどうかは、実際に折って見ないとわからないのがなんとも。。