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三谷純のブログ

Javaプログラミングの解説書

長い時間を費やして執筆を行ってきたJavaプログラミングの解説書が、ようやく翔泳社より出版される運びとなりました。1月29日の発売が予定されています。
このような貴重な機会をくださり、また丁寧な編集作業をくださいました編集担当者さまに感謝いたします。


プログラミング学習シリーズ Java 1 はじめてみようプログラミング

プログラミング学習シリーズ Java 1 はじめてみようプログラミング

Java 2 アプリケーションづくりの初歩 (CD-ROM付) (プログラミング学習シリーズ)

Java 2 アプリケーションづくりの初歩 (CD-ROM付) (プログラミング学習シリーズ)


この書籍は以前に「独りで習うJava」を出版させていただいて以来、5年ぶりのJavaのプログラミング解説書となります。
前回の書籍は「独習Java」という書籍の弟分という位置づけで260ページほどの構成でしたが、今回は大幅にボリュームが増え、2巻構成で600ページ弱となっています。
その分、執筆には大変なエネルギーが必要となりましたが、大事なところには十分なページ数を割くことができ、またJava言語を学習するうえで必要となる内容の多くを載せることができたと思っています。

Javaは多くの開発現場で使用されている言語であり、書店に行けば目移りしてしまうほど多種多様なJavaの解説書が並んでいます。
このような状況で、新しいJavaの本を改めて出す必要があるのか、という疑問が当然出てくるわけですが、後発の利点を活かして、既存のJava本よりも優れた書籍にすべく努力しました。執筆の際には、過去にJava解説書を執筆した経験、および大学でのJavaの授業を担当している経験を十分活かすことができたと思っています。「やさしく理解しやすく」という点にも十分配慮しましたが、「きちんと説明する」ことを重視しました。

第1巻は「入門書」という位置づけで、今までにプログラミング経験の無い方、またはC言語に関する知識はあるもののオブジェクト指向については学習したことが無い方を対象に、Java言語の基本とオブジェクト指向の基本概念を説明しています。

第2巻では例外処理、スレッド、ガーベッジコレクションなど、Javaを習得するうえで必要となる事項を解説しています。また、コレクションフレームワーク、入出力、SwingによるGUI、グラフィックスとマウスイベント、ネットワークなど、実際のアプリケーションを開発するうえで必要となる内容も含まれています。


本書には次のような特徴があります。

  • 各章の冒頭には「学習のポイント」を挙げ、その章で何を学ぶのかを把握できるようになっています。
  • 各章の末尾には「主なキーワードの説明」と「まとめ」を記し、学習した内容を再確認できるようになっています。
  • プログラムコードには、コメント文ではなく、より柔軟性の高い吹き出しによるわかりやすい説明を加えています。
  • Eclipse を使って開発することを前提とし、第1巻にはEclipseの使い方を説明するための章を設けています(第2巻にはCD-ROMにPDF形式で収録)。
  • 第1巻では、学習した内容が実際にどのように役立つのか、「顧客管理カードクラス」を作り、それを改良することで確認できるようにしています。
  • CD-ROMが付属し、Eclipseのインストール、サンプルコードのインポートが行えるようになっています。
  • 2色刷りで、見やすいレイアウトになっています。


章の構成は次の通りです。

  • 第1巻
    • 第1章 Java言語に触れる
    • 第2章 Java言語の基本
    • 第3章 分岐処理と繰り返し処理
    • 第4章 クラスの基本
    • 第5章 メソッド
    • 第6章 クラスの一歩進んだ使い方
    • 第7章 継承
    • 第8章 抽象クラスとインタフェース
  • 第2巻
    • 第9章 パッケージとJavaAPI
    • 第10章 例外処理
    • 第11章 スレッド
    • 第12章 ガーベッジコレクションとメモリ
    • 第13章 コレクション
    • 第14章 入出力
    • 第15章 GUI
    • 第16章 グラフィックスとマウスイベント
    • 第17章 ネットワーク
    • 第18章 一歩進んだJavaプログラミング