みたにっき@はてな

三谷純のブログ

ドイツ折紙コンベンション

年に一回開催されている、ドイツでの折紙コンベンションに招待され、Special Guests の一人として参加させていただきました。
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このイベントへの参加者は200人弱だったとのこと。

会場では、スーツケースに詰め込んで運んだ折紙を展示させてもらいました。

5月2日にオープニング、3,4日の二日間でワークショップを行うイベントで、私は二日間の午前と午後、合計4つのワークショップを開かせてもらいました。

1つはコンピュータによる折り紙設計の話にして、残り3つのワークショップでは、次の3つの折紙制作を体験してもらいました。



それぞれ難易度が違うので、初級、中級、上級コースに設定しました。
最初の2つは、トレースして曲線の折り筋を付けるための専用のテンプレートを準備し、上級コースのものは、予め折り筋を加工した紙を準備しました。

それぞれ、最大で30名の参加者を受け入れるものとして、練習用の折紙制作も含めたので、結局30x3x2=180セットという、膨大な数のキットを準備することになりました(出発前の休日を丸一日使って準備しました)。

このような、テンプレートを使ったワークショップは初めてだったので、うまくいくか心配でしたが、予想以上に皆さん器用に制作を進めてくださり、まったくトラブルがありませんでした。


加工した紙を準備しなくても済むので効率的であると同時に、テンプレートさえあれば、いくらでも複製を作れるので、参加者の方には自宅で再挑戦してもらうこともできます。今回の試みがうまくいったので、今後も機会があれば、この方法を使いたいと思います。


私のワークショップの時間には、他のワークショップもいくつか並行して開催されていましたが、まるで調整したかのように、ちょうど30人の席が埋まるだけの参加者が集まり、楽しい会にすることができました。



会場の一部には、「Origami To Go」というコーナーがあって、そこに置かれている折り紙作品は自由に持って行ってよいことになっていました。
自分の折紙作品を、気まぐれに何度か置いてみたところ、あっという間に持っていかれてしまいました。
なんだか楽しくなって、結局10個くらいの折紙を「Origami To Go」のコーナーに提供しました。
知らない誰かが自分の作品を喜んで持って行ってくれる、というのは、とても面白い試みだと思いました。


期間中、多くの人と交流を持つことができ、たくさんのことを学びました。

事前の準備から当日の世話まで、ずっと親切にしてくださったArnoさん、Anjaさん、そしてドイツの折紙愛好家の方に感謝申し上げます。