みたにっき@はてな

三谷純のブログ

これまでに受けた取材依頼

今日は、本学の4年生から取材の依頼を受けて、1時間ほど話をしました。

 

取材で必ず尋ねられる3大質問は、「なぜ今の研究テーマを選んだのか」「今の研究がどのように役立つのか」「今後、どのようなことを実現したいのか」というもので、今回も当然このような質問が含まれていたのですが(私は2つ目と3つ目の質問に答えるのがとても苦手です)、それ以外にも、大学時代に何に興味を持っていたのか、どのようなサークル活動をしていたのか、はたまた、休学中のベンチャー企業での仕事の内容や理化学研究所でのことまで含め、これまでの半生を語るような具合で、ずいぶんとたくさんお喋りをした気がします。

 

熱心に話をきいている様子が伝わってきて、いろいろ核心を突いた質問もあり、インタビューの仕方も、とても上手でした。

 

これまでの多くの取材では、まずは自分の研究内容を理解してもらうのに大半の時間を費やすことが多かったですが、今回はその点が完全に省略されてしまっていたので(大半はインターネット上の情報で事足りると思います)、普段は、あまり触れることのない内容まで話が及んで、なかなか楽しい時間を過ごさせてもらいました。

 

思うに、肩ひじ張らないで、気軽なお喋り感覚で受けられる取材は、受ける側も楽しいです。私の折り紙に関する研究に理解があると、なお嬉しいです。

 

場合によっては、折り紙の研究にはあまり興味は無いけど、仕事で取材に来ています。というのが伝わってくるような取材を受けることもあり、そのような場合は、こちらもなかなかエネルギーが湧いてきません。

 

それでも、雑誌や新聞は、一通りのことを話せば、あとは先方が重要と思うところをピックアップして編集してくれるので、あまり負担には感じません。

 

一方で、テレビ関係の取材は、かなり負担感があります。

映像として見せるために、パソコンを操作しているところ、折り筋を加工している様子、作っているところ、・・、と様々な場面を撮影することになるので、どうしても準備の時間も、取材対応の時間も長くなります。また、質問に対する回答も、しっかり簡潔に、それなりの映像として納めなければならないので、リテイクがあったりして、どうしても芝居っぽくなってしまいます。さらに、事前に「こういうことをしゃべってください」と言われることも多く、これがとても苦手です。微妙にこちらの意図と違っていても、番組構成上、どうしてもこういうことをしゃべって欲しい、という事情もあるのでしょう。

 

何度か、このような経験をしてから、テレビに映る研究者のインタビューを見ると、「こういうことを言って欲しい」と頼まれたんだろうなぁー、とか、「パソコンに向かって何か操作している様子を撮らせてください」と言われたんだろうなぁ、とか、その背景を推測してしまうようになってしまいました。

 

もちろん、このような取材を通して、今の活動を多くの方に知っていただけることは大変ありがたいことです。今後も取材の依頼には積極的にお応えしていこうと思っています。ただ、これまでの記録を見てみると、新聞30件、テレビ16件で紹介いただいたことがあり、もう取材のピークは過ぎたかなぁ、という気もします。