みたにっき@はてな

三谷純のブログ

続:折紙研究

例によってしつこいですが、その後も動作検証を行っていて、面白い発見があったのでご報告。
下の展開図から折りあがる「ブタ」の作品では、面の重なり順が全部で144パターンあることがわかりました。

最初はプログラムのバグかと思ったのですが、目黒氏のプログラムでもやはり144パターンあるという結果となり、どうしてだろうかと実際に折って確認したところ、確かに144パターン存在することがわかりました。ビックリ。
。。。と、その理由をここで書こうと思ったのですが、せっかくですので興味を持たれた方は実際に試して理由を考えてみてください。
ヒントは、2^4x3x3=144。

ブタの折り方には、シッポの仕上げ方が異なる複数のパターンがあるようですが、今回対象としているのは、上記の展開図と完成図で示されるものです。
ところで、その後のプログラムの改良で、折鶴の推定が2秒未満でできるようになりました。これ以上の高速化は、たぶん根本的な改良が必要になるので、これにて開発は一時休止です。
# ブタの折り方をすっかり忘れてしまっていたので、展開図だけを頼りに折り上げました。今回の研究を通して展開図折りの経験値が上がっているような気がします :-)



追記:折鶴の推定が100ミリ秒以下でできるようになりました(2007/9/4)