北陸先端科学技術大学院の上原先生がお仕事のついでに、筑波大学まで来てくださいました。
上原先生も最近折り紙の研究に関心を持っているそうで、お互いの情報交換という位置づけで、4時間近くにわたって楽しい研究紹介の時間を持つことができました。
メールで数回やりとりしただけだったのですが、わざわざ筑波までいらしていただける、その身軽さにとても驚きました。有難うございました。
このようなフットワークの軽さは見習わせていただきたいです。
上原先生からは、ポップアップブックのNP困難性を示す、という摩訶不思議な研究紹介をしていただきました。私の理解では次のような感じ(違っていたらごめんなさい)。
予め位置が固定された複数の折線を含むポップアップブックを考える。この折線は山折、谷折、または折らない、という3つの状態のうち1つを取りうる。全ての折線の状態が正しく設定されて初めて開く、または閉じられるポップアップブックを設計することが可能であり、さらにこの開けられる/閉じられる折線の状態(解)を求めるのが、NP困難であるようなものを作成可能である。
で、実際に閉じるのがNP困難なポップアップブックを工作したそうです(本日は実物を見られなかったのが残念)。わざわざ閉じるのが難しい意地悪なポップアップブックを考える、という発想がとても面白いと思いました。