みたにっき@はてな

三谷純のブログ

情報処理

今学期は「情報処理」の科目を担当することになりました。
着任早々に、この情報処理を担当する先生方の集まりがあって、いろいろ意見が交わされました。僕はまだ単なる傍観者でしたけど。
コンピュータの世界は特に変化が激しいので、コンピュータリテラシーの観点からの「情報処理」という科目の位置づけ、及び扱う内容の策定についてはなかなか難しいものがありそうだということを、目の当たりにしました。
まずは、昨年度の内容を踏襲する形で講義を行うのですが、今後さらに時代の変化に応じた講義の内容の検討が必要だろうと思います。
たとえば、次のような検討課題がある、という意見がありました。
・扱うOSの選択(WindowsにすべきかLinuxにすべきか)
・学習するプログラミング言語の選択
・大学で準備すべきアプリケーションの選択(MS OfficeAdobe製品を揃えるべきか、そしてこのようなソフトの使い方を大学で教えるべきなのか)
・ネットワーク接続の自由度とセキュリティ確保のジレンマ
・入学前に学生間の習熟度に大きな開きがある問題
もっともな課題点だと思います。さらには、現在の最新のPCを大量に準備しても、数年後にはあっという間に陳腐化して、実はディスクレスのネットワーク越しのブート、一人一台のノートPCが当たり前になるかもしれないし、もしかしたら今のパソコンの形態とは全然違うものが登場するかもしれないわけで、将来を見据えた教育というのは、特に情報処理の分野では難しいな、と感じたのでした。