みたにっき@はてな

三谷純のブログ

研究タイプ別アプローチ判定フローチャート

各国の主要大学を対象とした各種ランキングが毎年発表されるようになり、国立大学でさえも、大学間競争を勝ち抜くために、大変な努力が求められる時代となりました。

 

本務校でも研究戦略室というものが設けられ、学内の研究力を如何にして高めるかについての議論が行われています。

 

本日は、この会議に参加させていただき、いろいろな意見交換をすることができました。本学は、医学・芸術・体育までも含む総合大学なので、まったく異なる背景を持つ各領域から、多様な意見が出され面白く思いました。

 

私自身は、一にも二にも研究時間の確保が効率的なアプローチだと思っていて、この考えは出席者に完全に共有されるものと思っていたのですが、意外とそうでもないということがわかり、かなり驚きました。

 

私自身の研究はあまり予算を必要とせず、かなり個人プレーなところが多いので、何よりも時間が大事と感じていますが、研究予算の確保、研究に対するサポート体制、安定した身分、適切な人事、など、様々な視点からの意見が出されました。

 

予算さえあればサポート体制も作れるし、若手研究員を雇用することもでき、装置も設備も整えられ、ひいては研究のアウトプットも向上する。ということで、まずはお金。ということも納得できます。

 

ですので、研究のアウトプットを高めるための取り組みを、一律に設定することはできなくて、個々の研究テーマ、研究スタイルによって、大きく異なるということを再認識しつつ、ではどうしたらいいか、と言ったときに、研究のタイプ別に適切なアプローチを確認できるフローチャートがあればいいのではないかな、と思いました。

 

国家戦略とか大学の戦略とか、そういうマクロな視点ではなく、個々人の視点での話です。

 

というわけで、作ってみました。

 

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もうちょっと、気の利いたフローチャートになるかと思ったのですが、作ってみたら当たり前すぎて、意外と面白くない感じになってしまいました。。ですけど、せっかく作ったので、公開してみます。どなたか、改善していただければと。

 

私の場合は、最後の「じっくり考える時間が必要」な部類に入るのですが、ではどうしたら時間の確保ができるのか、自分でもよくわからず、残念な感じです(「こんなブログを書く時間を研究に回せ」と言われるのが目に見えていますが)