みたにっき@はてな

三谷純のブログ

折紙設計手法

折紙の設計支援ツールとしてLang氏が作成したTreeMakerというものがあります。
とても便利なツールですが、これがあればどんな形でも簡単に作れるわけではなくて、やはり折紙の展開図と折りたたまれた後の形の関係を理解していないと使いこなすのが困難です。
そんなわけもあってか、TreeMakerのマニュアルの中には、非常に充実した折紙設計の理論に関する解説が含まれていて、Web上で入手できる折紙の理論に関するドキュメントとしては、極めて良質なものと思われます。

前置きが長くなりましたが、このような理由で、研究室の古田君の英語論文の輪講のテーマとして、このマニュアルの折紙設計に関する章を扱ってみてはどうだろうか、と薦めてみたところ、非常に優れた翻訳文を完成させてくれました。せっかくなので、古田君にLang氏に伝えるようアドバイスしたところ、話がうまく進んだようで、今回の翻訳の件を歓迎してくれた上に、即座に氏のWebページに翻訳文を掲載してもらうことができました。

まだ、折紙に関する専門用語の訳が怪しいのと、一部誤訳も含まれているっぽいので、近いうちに修正版を送りましょう、という予定にはなっていますが、折紙理論に興味のあるかたは、TreeMakerのページの下側「Underlying Theory (English+Japanese)」のところから、現時点での翻訳済み文章がダウンロードできますので、是非一度読んで見てはいかがでしょう。



おまけ:下の図は先日の方法で折鶴をレンダリングした結果。