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みたにっき@はてな

三谷純のブログ

デスノートの幾何学折り紙

映画「デスノート Light up the NEW world」の上映が11月29日に始まりました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html


今回、この話題作の中に登場するサイバーテロリスト「紫苑」が手にしている折り紙作品を提供させていただき、
エンドロールに「劇中折り紙 三谷純」と記載いただくことができました。


その経緯など、少し紹介したいと思います。



過去のメールをさかのぼってみたところ、関係者から折り紙の使用についてお問い合わせいただいたのは、奇しくも、公開日のちょうど1年前でした。


映画「シン・ゴジラ」での折り紙使用についての打診をいただいたばかり http://d.hatena.ne.jp/JunMitani/20160824
の時だったので、立て続けの問い合わせに驚いた記憶があります。


サイバーテロリスト」「折り紙」という組み合わせが、どのように映画に登場するのか全然想像できない状態でしたが、「デスノート」は私でも聞いたことがある作品でしたので、喜んでご提供させていただくことにしました。
研究室には、これまでに作った作品がたくさんあるので、それらを段ボール箱に入れて、まとまった数をお貸出しし、撮影に使っていただきました。



作中では、実際に紫苑を演じる俳優、菅田将暉氏による「折っている様子」の映像が登場します。
そのロケでは、現地での折り紙指導の依頼を受けたのですが、残念ながら仕事のために都合がつかずに、お断りせざるを得ませんでした。後で聞いた話では、高層マンションの一室での、とても印象的なシーン撮影だったようで、とても残念に思います。
当日は、私の代わりに「おりがみはうす」のスタッフにご協力いただきました。
そのかいもあってか、作中では手首をひねるだけで一瞬にして立体折り紙が仕上がる様子が映し出され、手品のような不思議さを感じられるような映像となっていました。


紫苑が一瞬で折ってしまった作品はこちらです。



そして、その展開図はこちらです。



初めてで綺麗に折るのは、なかなか難しいと思いますが、事前に折り筋をしっかりつけておくことがポイントです。


また、シンボルマークとして登場したパターンはこちらです。



実際に折ってみると、このような陰影の綺麗な作品になります。


ポスターの中の紫苑が手にしているもの、そして、映画のパンフレットに大きく映っている折り紙は、こちらの歯車のような作品です。


宣伝になってしまいますが、映画で登場する作品の多くが、以下の書籍に収録されています。
ふしぎな 球体・立体折り紙


また、昨年に出版された「立体折り紙アート(日本評論社)」では、作品の展開図だけでなく、それらを設計するための方法についての解説もあります。
立体折り紙アート


折り紙の幾何学について関心をもっていただけるようでしたら、
日本図学会の学会誌で連載した特集記事や、
http://www.graphicscience.jp/feature/list.html


私のWebページ
http://mitani.cs.tsukuba.ac.jp/ja/index.html
で紹介している「折り紙研究ノート」などをご覧いただければと思います。


その他、多くの作品の写真は、Flickrで公開しています。
https://www.flickr.com/photos/jun_mitani/


ちなみに、私も日常的にパソコンに向かってプログラミングしたり、また、サーバーをいじったりする傍ら、折り紙作品を作ったりしていますので、「コンピュータ」と「折り紙」は相性がいいかもしれないです。