みたにっき@はてな

三谷純のブログ

非常勤講師

週一の非常勤講師も残り2回を残すばかりとなりました。ふぅ〜。
やっぱり複数の人にいっぺんにものを教えるって難しいです。理解度も違えば、やる気も人によって全然違うようで。
それにしても非常勤講師を引き受けてからというもの、毎週月曜日は教育について考えさせられる曜日となってしまいました。どうしたらよりよい講義ができるものだろうかと悩んでしまいます。と言っても、講師が一人で悩んでも大して変わらないような気もするので、今日は学生さんに望むことを書いてみようかな。


僕も学生の頃を振り返ってみると、講義に対する姿勢が人一倍優れていたわけではないですが、今になって考えてみると講義を適当に聞き流すというのは、もったいないことだと思います。その道では第一線で活躍している方々が、わざわざ資料を作って一生懸命話してくれるわけですから。
それに、わからないことを尋ねたらすぐに教えてくれる人が居る、という環境は社会に出たらそうそう無いわけですから「質問できる」というのは学生の最大の特権だと思います。
単純に年間に払っている授業料を出席コマ数で割ったら、金銭的な面からもそう疎かにはできないような気もします。授業料は親に払ってもらっていて、そんなこと考えたことも無い人もいるかもしれませんが、私立大学だったりしたら結構な額になるでしょう。民間の英会話スクールに通えば何十万円もするし、民間のJavaプログラミング研修を受ければ、やはり数十万円くらいかかるわけですから、居眠りしてすごすのではあまりにもったいないです。せっかくだから、毎日恵まれた環境で授業を受けられるメリットを最大限に活かして欲しいものです。
そのための第一は、教師にもやる気を出させることだと思います。せっかくだから、教師を活用してやろう、くらいの意気込みがあってもよいと思います。
そのためにも、やはり講義をしっかり聴くこと、そして「聴いていることをアピールすること」。その手軽な方法は「教師に質問すること」です。
質問された教師は、講義の進め方の判断材料になるし、なにより「教える側もしっかりしなければ」という気持ちとと共に、教師のやる気のアップにつながります。これは教わる側にも大きなメリットになります。
僕の場合は、週に一回の講義のために資料を準備して、はるばる教室に足を運んで90分という時間しゃべっているわけですから、どうかこのために費やしたエネルギーを有効に受け止めて欲しいなと思います。


と言っても、まぁ、なかなか難しいのが現実なのでしょう。多くの教師陣が赴任当初のモチベーションを維持することが困難な様はあちこちから聞こえてくるので。
そうすると、何か大学教育システムの問題なのかなあ。