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三谷純のブログ

文化交流使(18日目:ペナン)

今日は University of Science in Malaysia で、講義とワークショップをしました。広い教室で、学生の数は100名ほど。多くはコンピュータサイエンスの学生ということでした。コンピュータサイエンスならば僕と相性がいいのでは、と期待していたのですが、あまりそんな感じではなくて、ちょっと不発でした。

 

これまでの各学校での講演では、「はるばる日本から文化交流使とやらが来るらしいぞ。」という感じで、みな注意深く聞いてくれていた気がしますが、今日の講演は「なんか日本人が折り紙に関する内容で1コマ分の授業するらしいよ。」みたいな感じで受け止められた印象で、結構教室もざわついていたし、それほど熱心に聞いてもらえている感じでもなかったです。良くも悪くも、形式ばったところがなくて、「あ、海外の大学で授業するってこういう感じなのかな」という感想を持ちました。それでも、ワークショップは大いに盛り上がったっぽいので、やっぱり実際に手を動かして楽しめる折り紙の威力はすごいものだと思います。

 

脱線。日本でもそうなのですが、一般募集に対して自ら率先して応募した方々(意識の高い前向きの方)に対しては、とても講演がしやすいです。また、学校などに呼ばれて講演(講義)するときも、念入りに企画を立てて、事前に十分に受講生の意識を高めていてくれる場合はとてもやりやすい。一方で、自由参加ではない何かの定例会のような場に呼ばれて行う講演はとてもやりにくいですね。(大学の授業は毎回後者のようなものですが) いかにして、興味を惹いてもらうかは、日本語、英語を問わず、なかなかに難しいテクニックな気がします。

 

この講演以外の時間は、またまたマレーシア折り紙アカデミーの Kennethさんに現地を案内してもらい、マレーシアの料理などを一緒にいただきました。ペナン島は、リゾート地としても有名で、シンガポールなどの富裕層がコンドミニアムを購入して優雅に生活している一画もあり、大きな格差を感じずにはいられませんでした。ちなみに、移動中のフライトで、映画「クレイジー・リッチ」を観て、僕にはわからない別世界があるのだなあと思ったのでした。

 

最後に、こちらで見せてもらったプリペイドの駐車チケットが面白かったので紹介します。

事前にコンビニで何枚か買っておいて、使う時にコインで現在時刻を削ってダッシュボードに置いておくというシステム。確かに削ってしまえば再利用できないですね。

ちなみに「使った後に取っておくと記念になるよ。だって、そのときの年月日と時間まで記録されているからね。」とのこと。

 

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