みたにっき@はてな

三谷純のブログ

2010-01-01から1年間の記事一覧

円の透視投影

前川淳氏のブログに次のような記述がありましたので引用させていただきます。 ずっと以前、『絵の描き方』のような本で、斜めに描かれた円が楕円になるという解説を見たときも目からウロコだった。斜めから見た円が楕円になる。あたりまえでしょというひとが…

金網折紙

「ふしぎな 球体・立体 折り紙」に収録されている作品のうちの2つを金網で折ってみました。 目が非常に細かい金網なので、それほど無理なく安定した形に折りあげることができました。 紙のようにくっきりと折り筋を付けることができないので、きちっと折るの…

Java本サポートページと教材用スライド

1月下旬に出版されたJava書籍のサポートページをこちらに設けました。教材用のスライドとしてMicrosoft PowerPoint形式で165枚分の資料も公開されています。 教員が授業で使用することを想定した、書籍に沿った内容となっています。 どなたでも自由に使用い…

続々 折り紙パズル

がんばって複数の問題を作ってみました。 問題:直線を山折りまたは谷折りに折って、平らに折りたたんでください。 問題に含まれる折り線の数は、それぞれ順番に8,15,18,24,26,29,32,44です。 折り線の数が多いほど難しいと言いきることはできませんが、一つ…

追記

折り紙創作家の方から「昨日の展開図は5分で折れた」(!)という衝撃的な報告をいただきました。 やはり、日頃から折り紙の展開図に親しんでいると、これほど違うのですね。びっくりです。さて、その後の努力の結果(^^、この平坦折りパズルの問題を効率的に…

続 折り紙パズル

昨日の折り紙パズル、実際に折れた方は6名(他にもできたかたは、是非ご一報ください^^)。答えは一通りでなく、何通りかあります。20分くらいかかったというのが標準のようです。ただし実際にこのようなパズルにチャレンジしてくれるのは、よっぽど折り紙に…

折り紙パズル

平坦に折りたたまれる、(単純なパターンの繰り返しでない)折り紙の展開図を作図することはなかなか難しいことです。 研究の過程で、たまたま平坦に折りたためる展開図ができたので、ここで公開します。 上の展開図は、直線で折ると平坦に折りたためます。 …

続タイリング

ホイップクリームかマロンか、それとも擬宝珠と呼ぶべきか微妙な感じの形ですが、これをタイリングした折り紙を作ってみました。 理論上はいくらでも並べられますが、やっぱり紙の大きさ、難易度などの兼ね合いから、まずは3つで。 曲面を綺麗に折ることがで…

立体折紙のタイリング

違う形の立体形状をタイリングしてみました。 これは2種類の形を対角に配置したもの。 こちらは3種類の形を並べています。すべてがリンクしているので、1つずつ折るわけにはいきません。 仕上げるときには全部いっぺんに折る必要があります。 折るのが大変で…

立体折り紙作品集

これまでに作成してきた立体折り紙の作品はFlickrで公開しているのですが、その中でも綺麗にできた特徴的な作品を集めた作品集のPDFファイルを作成してみました。 http://mitani.cs.tsukuba.ac.jp/dl/mitani_origami_work2010.pdf (2.3MB)

舘知宏氏の「建築折紙」のすごいところ

東京オペラシティタワー内のICCにて、2月28日まで開催されている「可能世界空間論」という展示を見てきました。 目的は舘知宏氏の「建築折紙」。 今日は、作者らによるプレゼンテーションとディスカッションもあり、いいタイミングで見に行くことができまし…

球体折り紙

今までにたくさんの立体的な折り紙作品を作ってきましたが、やっぱり球のような幾何的にシンプルな形をベースとしたものが綺麗と思います。 襞の数は下の例のようにいくらでも調整できるのですが、紙の厚みや、折ることの難易度から、16枚くらいがちょうどい…

Javaプログラミングの解説書

長い時間を費やして執筆を行ってきたJavaプログラミングの解説書が、ようやく翔泳社より出版される運びとなりました。1月29日の発売が予定されています。 このような貴重な機会をくださり、また丁寧な編集作業をくださいました編集担当者さまに感謝いたしま…

「ふしぎな球体・立体折り紙」の展開図訂正

「ふしぎな球体・立体折り紙」 に収録されている展開図に誤りがありましたので、お詫び申し上げます。 以下のように訂正させていただきます。

6角形ベースのTesselataion

昨日のエントリで、6角形の充填パターンでもできる。と書きました。 「できる」と言うだけでなく、やはり実証しなければ、と思い、試しに作ってみました。 最初に曲面を持つものを作ってみたのですが、見た目がいまひとつだったため、ここでは平面から構成さ…

曲面立体Tesselation

前回のエントリで掲載した展開図を実際に折ってみました。 斜めから見るとこんな感じ↓ 理論上は、1枚の紙からいくらでもつなげて折ることができるのですが、さすがに難しいので、個別に折った3つを並べてイメージだけでもつかめるようにしてみました↓ 展開図…

立体Tesselation

展開図できた。 試しに折ってみたいけど、この週末はまったく時間が取れない。 週明けに折ってみよう。

ヘリカル・コンボリュート面

今日の授業で使った教材の一部。以前のエントリで紹介したヘリカル・コンボリュート面。接線曲面の一つで、つるまき線(常螺旋)の接線の集合から成っています。接線曲面なので、平面へ展開可能な曲面(可展面)です。 水平面で切断すると、その切り口はイン…

曲面の分類

図学と製図(磯田浩/鈴木賢次郎 著)では、曲面の分類の中で線織面を次のように表現しています。 これはこれで、大変わかりやすいのですが、でもこのツリー構造には長いこと違和感を持っていました。で、たまたま本日、次のようにしたらスッキリするのではな…

Huffman’s Tower Origami の八角バージョンと。

この週末に、またいくつか折紙作品を作ってみました。先日、Huffman氏の Tower を再現してみたところ、断面の角数には自由度があることがわかったので、試しに8角形のバージョン(写真の右側)も作ってみました。 オリジナルの6角形バージョン(左)の方がプ…

Huffman’s Tower Origami

先人に学ぶべく、ハフマン符号で知られるHuffman氏によってデザインされた折紙作品を再現してみました。 曲面を持った綺麗な形をしています。 上下の断面は6角形をしていますが、30度ずつだけずれています。中央の波線は円弧から成ります。 内部は次の写真の…

新年

富士の実家に帰省してきました。 やはり富士山を眺められる環境はいいですね。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。