コンピュータでデザインした仮想的な立体形状を、実世界に出力してくれる夢のような装置、3Dプリンタ。
以前はビックリするほど高価で、いったい誰が何のために使うのだろうかと思っていましたが、最近ではだいぶ値段も下がってきたようで、あちこちの研究室で導入済みの話を耳にします。
私が携わっているプロジェクトでも3Dプリンタの導入を現在検討していて、本日はZプリンタの実機を見学してきました。
本体は非常に大きいのですが、思ったより静かで操作も簡単そう。普通のインクジェットプリンタのような感覚で3D造形ができてしまいます。数年前と比べるとカラー出力もできるようになったし、加工時間も短くなったし、技術の進歩はホントに早いです。
1980年代後半に登場したカラーレーザープリンタは当時500万円くらいしたのが、2000年を過ぎたころには十分の一程度の30〜40万円くらいになり、現在は4万円台で購入できたりします。このことを考えると、3Dプリンタも20年後には家庭で購入できるくらいの価格になっているかもしれません。その時にどんな用途に使用できるか、ということを考えてみるのも面白いかも。
その後、文京区のオフィスで長谷川先生の研究紹介を聴講。物理シミュレータの話を含め、2時間近くにわたる盛りだくさんの内容で圧倒されました。本当に研究が好きだということがよく伝わってくるトークでした。