みたにっき@はてな

三谷純のブログ

幾何的な折紙の創作

1つ前のエントリで折紙作品の設計の話をしたので、その勢いで、僕がFlickrに公開している作品を作るまでの話を。
だいたい、次のようなステップを踏んでます。
(1) Flickr上の他の作品を見て、うわぁーすごい。これはいったいどうやって作るんだろう。というのを見つける。
(2) (1)で見つけた作品をジーッと見つめて、いったいどういう原理で1枚の紙から作り上げられているのかを推測する。
(3) 原理がわかったら、その形と展開図の関係を数式で表現してみる。
(4) 数式で表現できたらプログラムに落とし込む。
(5) いろいろ試行錯誤して、新しい形を作ってみる。
(6) 気に行った形ができたら、展開図を印刷して実際に折ってみる。
一番楽しいは(3)のところ。これができれば、ほぼ満足してしまいます。
で、勢いで(4)までやってしまうと、だいたいここでモチベーションが落ちてしまいます。後はやればできる工程になってしまうので。
(5)は何が面白い形なのか? という曖昧模糊とした世界なため、よい形を見つけるのが難しいです。
(6)は「頑張ればできる」ことがわかっているので、よっぽど「作ってみたい」という形で無いと手が動きません。コンピュータでは設計できても紙の素材と自分の技術力の限界で挫折してしまうことも多々あり。。
本当はさらにこの後に、「綺麗に写真を撮る」とか「適切な作品名を作る」とか「展開図を一般公開する準備をする」とか、さらにはそれっぽい理論があるのなら「論文にする(x_x」とかの作業があるわけですが。。

個人的には、偶然見つかる面白い形よりも緻密に計算された意図的な形(まんまるな球を折るとか)の方が興味があります。で、(1)で遭遇した形が本当に数学的な根拠に基づいているものなのかそうでないのか、の判断が、なかなか難しいです。
将来は、自分でまったく新しい原理を見つけて、それに基づく作品を作れるようになりたいなぁ。と漠然と思っていたり。

まぁ、まだ実際にいろいろオリジナルの作品を作るようになってから数ヶ月しか経っていないので、結構いい加減なこと書いているかもしれませんが。