みたにっき@はてな

三谷純のブログ

文化交流使(31日目:ニューデリー)

今日は National Institute Of Fashion Technology という大学で講義・ワークショップを行いました。Fashion Technology という名称の付いた大学は、とても珍しいと思うのですが、まさに折り紙の技術に関する話にはぴったりで、参加した学生さんの反応はとてもよくて楽しそうに話を聞いてくれました。ワークショップでは、インドの Origami Oritai の方がアシスタントをしてくれて、とてもスムーズに行うことができました。とても助かりました。

昼食は、せっかくなので現地の料理を。ということで、現地スタッフおよび Oritai メンバーの方とインド料理をいただきました。スパイスは極力少なめで、という要望を聞いてもらって、どれもマイルドな感じで美味しく楽しめました。チキンバターのカレーは美味しかったです。

さて、今日で日本を発ってから丸1か月が経ちました。多くの方に支えられて、どうにか元気にやってます。半分以上を成し遂げたというのは、ちょっと安心につながります。

文化交流使(30日目:ニューデリー)

ニューデリーにおける国際交流基金(Japan Foundation)へお伺いし、インドの折り紙愛好家団体「Origami Oritai」の作品展の一部に作品を出展させていただきました。

Origami Oritai はインドにおける日本文化の普及に尽力し友好親善に寄与したものとして、令和元年の外務大臣表彰を受けています。

毎年12月に、国際交流基金にて作品展を行っているということで、今回はとてもよいタイミングで共同展示会とさせていただきました。

夕方に、オープニングセレモニーがあった後に、いつもの講演と、今回は私の折り紙のデモンストレーションのお披露目をしました。折り紙に興味のある方の集まりと言うだけあって、みなさん熱心に話を聞いてください、イベントの後にはたくさんの質問を受けました。

 

その後、国際交流基金の所長と夕食をご一緒させていただき、日本料理のお店で和食をいただきました。日本を出た当初は、できるなら現地の料理を!と張り切っていましたが、今は和食に救われる日々です。今日も美味しい味噌汁をいただいてホッとしました。あと、店内に流れていた渡辺美里の My Revolution に心打たれたのでした(高校時代の文化祭のテーマソング)。

 

 

文化交流使(29日目:ニューデリー)

今日は移動日。

インドの東端のコルカタから、西側のニューデリーまで移動しました。

コルカタにはわずか2泊の滞在でしたが、幸い体調も復活して、この旅もいよいよ後半戦に突入です。

 

インド国内の移動なので、特に問題はないはずだったのですが。。

なぜかコルカタの出発が国際線ターミナルになり、ニューデリーの空港でも国際線のターミナルに到着したのです。それに気づかず、空港に到着後に人の流れについていったら入国審査のゲートに並んでしまい、「国際線で来たおまえはあっち」と言われて20分くらいのロス。そこで、「搭乗券を見せろ」と言われたのだけど、今回に限って搭乗券を紛失。なんだかんだ手続きに手間取って、ここで15分くらいのロス。

出てきた場所が国際線の到着口で、これは現地スタッフの方も想定外だったらしく、スムーズに会うことができずに、やはり15分くらいのロス。そんなわけで、現地スタッフの方には1時間くらいも心配をかけてしまいました。申し訳ない。。

 

それでもどうにか宿泊先に着いて、昼食をとりながら今後の打ち合わせ。

夕方前にはフリーになって、ゆっくりすることができました。今回は部屋も綺麗で生活な感じ。ショッピングモールに隣接していて、周りはにぎわっていました。少し都会の生活に戻ったようで安心です(その代わり、クリーニングサービス代はTシャツ1枚380円で、けっこう高めです)。

文化交流使(28日目:コルカタ)

Kolkata Centre for Creativity という場所で、午前と午後の2回に分けて、折り紙の講義とワークショップを行いました。

それぞれ、Engineering Students, Art Enthusiasts という分け方をして、ワークショップの内容も変えることを想定していたのですが、折り紙というものに関してまったく経験無いらしい方も多くて、想定よりレベルを下げて、どちらも同じ内容を行うようにしました。

折り鶴を作るのも難しいようで、その点はやはり、子供の時に折り紙を経験したことがあるかないかで、紙の扱い方がだいぶ違うと感じました。

会場は、名前が Center for Creativity というだけあって、楽しい展示物がたくさんありました。

 

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午後の部には、コルカタの総領事がわざわざお越し下さり、熱心に話を聞いてくださるとともに、ワークショップも楽しそうに取り組んで下さって、とても嬉しく思いました。その後、個人的に夕食にご招待くださり、和食をいただいて、心身ともにリフレッシュできました。とても気さくに話をしていただき、素晴らしい人柄だと思いました。世界各国に日本の領事館、大使館があり、現地でご活躍されている方々がいるということを、あらためて素晴らしいことだと感じました。

 

さて、今日で日本を発ってから丸4週間が経ちました!

ようやく折り返し地点です。残り4週間、引き続き健康に気を付けて、楽しく頑張りたいと思います。

文化交流使(27日目:コルカタ)

今日はバングラデシュダッカから、インドのコルタカへの移動日です。

実をいうと昨晩はかなり体調が悪く、夜中にウンウン唸っていたのですが(たぶん、スパイス利きすぎの料理が原因)、それでもどうにか明け方には回復して、なんとか荷物をまとめて、朝食にバナナをおなかに詰め込んで、ダッカの国際空港へ向かいました。

道路は、故障したタンクローリーが止まっていたりして、例によって混雑混雑だったのですが、どうにか到着。今度は、押し合いへし合いの人の山で、空港に入るまでに一苦労。

それでも現地ご担当の方のおかげで、どうにか人波をかき分けて空港に入り、無事にチェックインを済ませることができました。小型機での移動なので、預け荷物の重量制限が20Kgまでということで若干オーバー。追加料金を払ってお願いすることになりました。

その際に、離陸時間が30分前倒しになったと聞いたので、早めに搭乗口に行ったのですが、結局のところ、当初予定より80分遅れての離陸となり、ずいぶん長い時間待つことになりました。

使用した航空会社は、よりによって名前が spice Jet。 もうスパイスは勘弁して欲しいところ。機内で出されたサンドイッチも、とってもスパイシーで、まったく食べられませんでした。。

 

さんざん離陸までの時間を待ったものの、実際の飛行時間は45分ということで、あっという間にコルタカに到着。こちらでは、どういうわけか入国審査の前に現地担当者の方が迎えに来てくれて、とてもスムーズに入国を済ませることができました。ありがたい。。

 

その後、コルカタの宿泊地に到着して休憩。

夕方に、総領事館主催の夕食にお呼ばれして美味しい和食をいただきました。天ぷらや味噌汁をいただいて、本当に生き返った気がします。

10数名でテーブルを囲んでの懇談で、持参した折り紙作品を見ていただいたり、折り鶴を折ったりして、楽しく過ごさせていただきました。

コルタカでは、明日に2回のワークショップをして、明後日にはニューデリーへの移動です。なんか、本当にハードスケジュールなんですけど。

でも、昨晩の不安をよそに、今はすっかり元気ですから、明日からまた頑張れそうです。

文化交流使(26日目:ダッカ)

今日はダッカ市内の私立大学 ULAB (University of Liberal Arts Bangladesh)を訪問してきました。ここでもいつもの講義とワークショップ。日本を発ってから、かれこれ15回目ということで、話す内容は毎度おなじみなのですが、久しぶりにいまひとつな感触で、不発に終わりました(これで2回目)。僕の話し方が悪いと言われればそれまでですが、やっぱり聞く方の姿勢も、こちらのテンションにとても影響します。ちょっと残念だったなあという感じ。

帰りには真っ暗になっていて、その中を例によってバスと車とリキシャと人の混雑にもまれて進みます。リキシャはライトを付けていないので、どうやってぶつからずに進んでいるのか不思議です。

さて、どうにかこうにか、これでバングラデシュの勤めは終了。明日はインド、コルカタに移動します。

文化交流使(25日目:ダッカ)

ダッカに到着して4日目の今日はオフ日ということで、数時間ほどの市内観光をさせていただきました。と言っても、自分の足で歩いて散歩するわけにもいかず、大部分は車窓から外を見るにとどまりました。あ、すごい。写真に撮りたい。と思っても、あっという間に行き過ぎてしまうのが残念です。

少し市場を見せてもらってから、国立博物館に。そして、民芸品を売っているお店に立ち寄らせていただきました。

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↑こちらは市場で撮った写真。廃墟じゃなくて、建設中のホテルだそうです。

 

途中は案の定の混雑で、例によって人と車とバスとリキシャが入り乱れて道を進んでいきます。うっわ、ぶつかりそう。これでも大丈夫ななんてすごいな、と思っていたら、乗っていた車とオート三輪接触して、後ろの方をゴリゴリっとこすってしまっていました。これもよく見る風景なのだそうです。そんなわけで、こちらの車には、みんなバンパーにバンパーを付けていますね。

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風景の中で一番気になったのが、電線の過密ぶり。移動中にすっごい状態のものをいろいろ見かけたのですが、やっぱり写真に収められなかったので、Google Street View からのものを紹介。こんな感じになっちゃってます。これで大丈夫なのはすごいなぁと思います。

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夕方、大使にお呼ばれして現地の大学の先生がた、および大使館の方々と大使公邸にて夕食をいただきました。光栄なことに折り紙作品の展示とミニワークショップもさせていただきました。美味しい和食をいただき(牡蠣フライも出た!)、すっかり元気になりました。あと、会話の中で、大使が、こちらの電線のグチャグチャ具合がとても気になる。と言っていたので、急に親近感がわいてしまいました。

 

今日の夕食会では、現地の方がたくさん話をしてくれて、多くを学ぶことができました。バングラデシュは、アジアの中でも最貧国の1つで、貧困と言う大きな問題を抱えていますが、それでも海外の援助を得ながら発展をし続けています。日本語では「発展途上国」と表現しますが、英語の developling country (発展している国)という表現の方が、ぴったりくるような気がします。今は困難でも、将来の話は常に今より明るくて、希望がある国だと感じました。